2009年11月09日
新型ワクチン接種の現状
11月より新型インフルエンザワクチンの優先接種者への接種が始まった、
とメディアで報じています。
今年は新型ワクチンの生産のために従来型の生産を減らしました。
従来型ワクチンはほとんど入ってきません。
予約を断わられた方も多いのではないでしょうか。
現在は新型インフルエンザが流行しており、早めの接種が必要なのですが、
基礎疾患のある優先接種者のワクチンも不足しています。
この状況で小児への接種を早めるとありましたが、本当に可能でしょうか。
県内の大きな病院でも新型ワクチンは接種しないところもあるようです。
ワクチン接種が本当に必要な人にすら供給できない状況、ということは断言できます。
とメディアで報じています。
今年は新型ワクチンの生産のために従来型の生産を減らしました。
従来型ワクチンはほとんど入ってきません。
予約を断わられた方も多いのではないでしょうか。
現在は新型インフルエンザが流行しており、早めの接種が必要なのですが、
基礎疾患のある優先接種者のワクチンも不足しています。
この状況で小児への接種を早めるとありましたが、本当に可能でしょうか。
県内の大きな病院でも新型ワクチンは接種しないところもあるようです。
ワクチン接種が本当に必要な人にすら供給できない状況、ということは断言できます。
2009年10月19日
新型インフルエンザワクチンについて
新型インフルエンザワクチンの接種が医療従事者を中心に10/19より開始されました。
すでに新型インフルエンザに感染して治療を受けた方も大勢います。
本来であれば全国民が接種の対象となるべきなのですが、国内産ワクチンの供給量
に限りがあるので優先接種対象者が決められました。
次に優先接種となるのは妊婦、基礎疾患を有する者となっています。
基礎疾患は以下とされています。
1. 慢性呼吸器疾患(気管支喘息、COPD、気道分泌物の誤嚥のリスクがある者)
2. 慢性心疾患(血行動態に障害がある者、ただし高血圧を除く)
3. 慢性腎疾患(透析中の者、腎移植後の者を含む)
4. 慢性肝疾患(慢性肝炎を除く)
5. 神経疾患・神経筋疾患(免疫異常状態、あるいは呼吸障害等の身体脆弱状態
を生じた疾患・状態を対象とする)
6. 血液疾患(鉄欠乏性貧血、免疫抑制療法を受けていない特発性血小板減少性
紫斑病と溶血性貧血を除く)
7. 糖尿病(妊婦・小児、併発症のある者。またはインスリンおよび経口糖尿病薬に
よる治療を必要とするもの)
8. 疾患や治療に伴う免疫抑制状態(悪性腫瘍、関節リウマチ・膠原病、内分泌疾患、
消化器疾患、HIV感染症等を含む)
9. 小児科領域の慢性疾患(染色体異常症、重症心身障害児・者を含む)
ご自身が基礎疾患に該当するかどうかは、かかりつけ医にご相談ください。
また妊娠中の方も産婦人科医に確認してください。
すでに新型インフルエンザに感染して治療を受けた方も大勢います。
本来であれば全国民が接種の対象となるべきなのですが、国内産ワクチンの供給量
に限りがあるので優先接種対象者が決められました。
次に優先接種となるのは妊婦、基礎疾患を有する者となっています。
基礎疾患は以下とされています。
1. 慢性呼吸器疾患(気管支喘息、COPD、気道分泌物の誤嚥のリスクがある者)
2. 慢性心疾患(血行動態に障害がある者、ただし高血圧を除く)
3. 慢性腎疾患(透析中の者、腎移植後の者を含む)
4. 慢性肝疾患(慢性肝炎を除く)
5. 神経疾患・神経筋疾患(免疫異常状態、あるいは呼吸障害等の身体脆弱状態
を生じた疾患・状態を対象とする)
6. 血液疾患(鉄欠乏性貧血、免疫抑制療法を受けていない特発性血小板減少性
紫斑病と溶血性貧血を除く)
7. 糖尿病(妊婦・小児、併発症のある者。またはインスリンおよび経口糖尿病薬に
よる治療を必要とするもの)
8. 疾患や治療に伴う免疫抑制状態(悪性腫瘍、関節リウマチ・膠原病、内分泌疾患、
消化器疾患、HIV感染症等を含む)
9. 小児科領域の慢性疾患(染色体異常症、重症心身障害児・者を含む)
ご自身が基礎疾患に該当するかどうかは、かかりつけ医にご相談ください。
また妊娠中の方も産婦人科医に確認してください。
2009年09月17日
いまさら聞けない?インフルエンザ
新型インフルエンザの流行が本格的になりつつあるようです。
夏の疲れや季節の変わり目という要素も加わって、9月下旬~10月に大流行の予測が
されています。ワクチン接種も今年は数が少ないなど、新型ウイルスならではの問題点も
徐々に明らかになってきました。
では、私たちはどのようにして冬を乗り切ればよいのでしょうか?
新型インフルエンザを予防するには季節性インフルエンザと同様の予防策をとります。
①マスクの着用など、せきエチケットを心がける
②こまめにうがい、手洗いをする
③外出を控え、人込みを避ける(感染した人の1~2m以内では感染の危険)
④ビタミンCなど充分な栄養をとり、ウイルスへの抵抗力を高める
しかし、それでも感染してしまったと考えられる場合はどうすれば良いでしょうか?
これにはインフルエンザの発症の特徴を知っておく必要があります。
インフルエンザの特徴は ⅰ)突然発症する ⅱ)38℃を超える発熱
ⅲ)上気道炎症状 ⅳ)全身倦怠感や関節痛、頭痛 ⅴ)潜伏期間は1~4日
(1~4日以内に感染者と接触)などが挙げられます。特に新型は消化器症状が
多い可能性が指摘されています。
このような特徴に近い症状であれば、最適なタイミングで最寄の医療機関に行きます。
最適なタイミングというのは、簡易検査の特性を考慮する必要があるからです。
検査のキットは発症から12時間以内に測定するとウイルス量が少ない場合に陰性、
つまり感染していないと判断されてしまう場合があります。ですが、少し待って発症から
12時間以上経過してから鼻腔や咽頭ぬぐい液を採取すると、簡易検査の感度以上の
ウイルス量が検出される確率が高いのです。
また、抗インフルエンザウイルス薬の投与が発症から48時間以内であることを考慮すると
発症から12時間以降48時間以内が検査のタイミングとして最適
と考えられています。ただし、周囲の集団発生の状況と症状から臨床診断を下し、
状況判断で薬の投与が必要な場合ももちろんあるでしょう。
検査に要する時間は10~15分程度ですから、比較的手軽に調べることができます。
この検査でインフルエンザウイルスが検出された場合は、タミフルやリレンザといった
抗インフルエンザウイルス薬を投与します。
人類がまだ免疫をもたない新型インフルエンザには、誰もがかかる可能性があります
が、正確な情報の収集、予防の徹底に努め、想定される第二波に備えましょう。
インフルエンザワクチンについては次回に讓ります。
夏の疲れや季節の変わり目という要素も加わって、9月下旬~10月に大流行の予測が
されています。ワクチン接種も今年は数が少ないなど、新型ウイルスならではの問題点も
徐々に明らかになってきました。
では、私たちはどのようにして冬を乗り切ればよいのでしょうか?
新型インフルエンザを予防するには季節性インフルエンザと同様の予防策をとります。
①マスクの着用など、せきエチケットを心がける
②こまめにうがい、手洗いをする
③外出を控え、人込みを避ける(感染した人の1~2m以内では感染の危険)
④ビタミンCなど充分な栄養をとり、ウイルスへの抵抗力を高める
しかし、それでも感染してしまったと考えられる場合はどうすれば良いでしょうか?
これにはインフルエンザの発症の特徴を知っておく必要があります。
インフルエンザの特徴は ⅰ)突然発症する ⅱ)38℃を超える発熱
ⅲ)上気道炎症状 ⅳ)全身倦怠感や関節痛、頭痛 ⅴ)潜伏期間は1~4日
(1~4日以内に感染者と接触)などが挙げられます。特に新型は消化器症状が
多い可能性が指摘されています。
このような特徴に近い症状であれば、最適なタイミングで最寄の医療機関に行きます。
最適なタイミングというのは、簡易検査の特性を考慮する必要があるからです。
検査のキットは発症から12時間以内に測定するとウイルス量が少ない場合に陰性、
つまり感染していないと判断されてしまう場合があります。ですが、少し待って発症から
12時間以上経過してから鼻腔や咽頭ぬぐい液を採取すると、簡易検査の感度以上の
ウイルス量が検出される確率が高いのです。
また、抗インフルエンザウイルス薬の投与が発症から48時間以内であることを考慮すると
発症から12時間以降48時間以内が検査のタイミングとして最適
と考えられています。ただし、周囲の集団発生の状況と症状から臨床診断を下し、
状況判断で薬の投与が必要な場合ももちろんあるでしょう。
検査に要する時間は10~15分程度ですから、比較的手軽に調べることができます。
この検査でインフルエンザウイルスが検出された場合は、タミフルやリレンザといった
抗インフルエンザウイルス薬を投与します。
人類がまだ免疫をもたない新型インフルエンザには、誰もがかかる可能性があります
が、正確な情報の収集、予防の徹底に努め、想定される第二波に備えましょう。
インフルエンザワクチンについては次回に讓ります。
2009年07月27日
健康保険とは
保険医療機関に行くと「保険証を提出してください」と言われます。
保険証の威力がどれだけスゴいのか詳しく知らない人も多いので、
今回は健康保険の基本について説明してみます。
健康保険とは日本の社会保障のうち医療保険に分類されます。
例えば病気やけがで医療機関を受診した場合、皆さんは一定の
割合で費用を負担することで診療や治療を受けることができます。
日本では国民皆保険と呼んで、一部を除いてすべての国民は
公的保険で守られています。
この国民皆保険が達成されたのは1961年(昭和36年)でした。
日本の長寿が達成されているのも国民皆保険があったからと
言っても過言ではないでしょう。アメリカは公的な医療保険はなく、
すべての人が十分な医療を受けられないので、オバマ大統領は
国民皆保険の導入を考えているのです。
現在、一般にサラリーマンの場合は医療費の30%を負担すれば、
医療を受けることができます。「後期高齢者医療制度」で、所謂
「後期高齢者」の医療負担は10%と改正されました。
自己負担率を段階的に引き上げるなど、いずれも小泉政権の
置き土産ですが、少子高齢化社会の到来で国民の負担額は徐々
に増額されているのが現状です。
それでもなお、安く、高度な医療を受けられることを考えると、
この制度は日本国民の健康の生命線であると考えられます。
いわゆる検診目的で検査などを受ける人間ドックは、このような
公的保険は適用されません。医療機関の定めた費用を人間ドック
を受ける人が100%負担します。
一方、何らかの病気が疑われたり、すでに症状があって医療機関
を受診する患者さんには健康保険が適用されます。この場合は、
公的に定められた診療にかかる費用の一部を負担することで医療
を受けることができるのです。