2009年06月16日

わからない病名だらけ?

みなさん、初めまして。院長の松波です。

このたびコラムを掲載していくことになりました。日々の診療から思い至ることを、発信していきたいと思います。よろしくお願いします。

よく病院などで病名を聞かされ、

何だそれは・・・すごく悪い病気なのか?

と思ったことないですか?

医療現場では様々な専門医学用語が飛び交っているので、普段は健康な方々が理解できないのも無理はありません。

外科での経験では「急性虫垂炎です」と説明した際に、

「・・・?」

という反応が大変多かったのです。

もの凄い病気になってしまった・・・と思うのかもしれません。

これは俗に言うモウチョウ(盲腸)です。虫垂とは盲腸の先についている大腸の一部なのですが、一般的には「モウチョウ」と言われたほうががわかり易いみたいですね。

急性虫垂炎は、みぞおちの痛みから始まり右下腹部の激痛が出現する発症パターンが有名ですが、わかりにくいことが非常に多いのも特徴で、実際は教科書通りにはいきません。また右下腹部痛であってもモウチョウでないことも多いです。

糖尿病など慢性疾患がある患者さんは対応が遅れると致命的になるので、ナメたら怖~い病気ですぞ。


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Posted by まつなみクリニック at 08:27 │外科