2011年03月30日

放射能汚染を実感する その2

(前回の続き)
日本の水道水質基準に放射性物質に関する項目は設定されていませんでした。
世界保健機関(WHO)では、飲料水質ガイドラインにおいて放射能単位による
スクリーニング監視を推奨しており、β(ベータ)線が1Bq/L(ベクレルパーリットル)
を超過した場合に放射性核種の分析を行うとしています。
なお、原子力安全委員会では、緊急時における飲食物の摂取制限に関する指標
として、飲料水について放射性ヨウ素は300Bq/Kg、放射性セシウム200Bq/Kg
等を示しています。(注:飲料水1Lの重さは1Kgに相当するため、Bq/KgはBq/Lと
同等の単位です。)
また、厚生労働省は食品衛生法に基づく暫定規制値から、水道水の放射性ヨウ素
が100Bq/kgを超える場合には、乳児による水道水の摂取を控えるよう指導してい
ます。
そしてIAEAでは放射性ヨウ素3000Bq/Kgとなっていて、日本の暫定規制値は
IAEAの×1/10で厳しく設定されているようです。

要するに、WHOの基準 << 暫定(日本)基準 << IAEA基準
といことになり、暫定規制値は非常時に設けた値としては、なるべく人体に影響が
ない値を意識して設けたようです。

「それでも原発が安定していない状況でこれから水道の汚染が続く可能性がある。
WHOの基準にも満たない水道水をずっと子供に飲ませるのは不安だ。」
「お店では水が買えないが、水を買うために並ぶのも嫌だ・・・」

このように考える人は大勢いらっしゃると思います。他に飲み水が確保できない時
は半減期を利用する方法もあるのではないでしょうか?
半減期とは、放射性物質が放射線を出す能力(放射能)が半分になるまでの期間
を意味します。

例えば、3月26日の牛久市のデータを使うと、放射性ヨウ素は76.2Bq/Kg、放射性
セシウム134、136、137は0.35~1.97Bq/Kgとなっており、このデータで考えて
みます。その他の放射性物質に関しては公表されていないので条件が変わると検証
の意味はないですが、放射性セシウムに関してはWHO基準内となっており、短期的
には放射性ヨウ素が対象になります。
ヨウ素の半減期は8日と言われます(8日で放射能が半分になる)。単純に計算する
と水道水中の放射性ヨウ素は8日で38.1Bq/Kg、16日で19.05Bq/Kg、24日で
9.525Bq/Kg・・・となり、理屈の上では24日後に飲めばWHOの定める生涯にわた
って飲み続けても健康影響が生じないレベルにまでなるということです。
24日も保管できるかどうかは清潔が保てているかどうかによるので、当然ですが
ペットボトルは清潔に取り扱い、細菌などが混入しないように水で満たしておきます。
上記の期間は冷蔵または冷凍保存して、飲む段階になったら念のため煮沸すれば
よいと思います。
もちろんこの時点でWHOの基準を満たす水道水のデータが出ていれば水道水を飲
んでもかまわないでしょうし、あくまで放射性物質が継続的に放出されてミネラルウォ
ーター等が入手できないような非常事態の検討項目としての考えです。

今回の震災で我々は放射能汚染という現実と向き合って生きて行くこととなりました。
マスコミや政府の「ただちに健康に影響がでない」情報を鵜呑みにして安心するので
はなく、長期的な対策が個人個人に求められる段階になっているのです。





参考にしてください。↓
http://takedanet.com/




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Posted by まつなみクリニック at 15:10 │その他